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2017年の米国機械学会 圧力容器および配管の国際会議で技術論文の最優秀賞を受賞

2018年8月16日

東 喜三郎の画像

2018年7月17日にチェコ共和国で開催された米国機械学会(ASME)による圧力容器および配管の国際会議(Pressure Vessels & Piping Conference = PVP)で、東喜三郎技術研究調査官が基準規格部門の最優秀論文賞を受賞しました。

東技術研究調査官は、ASME規格委員会のワーキンググループでも研究活動が評価され、2017年には委員に就任するなど、以前から精力的に研究に取り組んできました。

今回受賞した賞は、2017年のPVP各部門で最も優秀と認められた論文の筆頭著者に授与されるもので、原子力規制庁の職員では初の受賞となり、改めて東技術研究調査官の研究成果が国際的に評価されたことになります。

なお、この論文は国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)の外来研究員制度を活用し、東技術研究調査官が同機構の安全研究センターで実施した研究をとりまとめたものです。

受賞者

技術基盤グループ
地震・津波研究部門
技術研究調査官
東 喜三郎(あずま・きさぶろう)

受賞テーマ

Closed-form stress intensity factor solutions for deep surface cracks in plates
(平板中の深い表面亀裂の応力拡大係数の閉形式解)

米国機械学会論文集(ASME Proceedings)

受賞研究の概要

  • 地震等の繰り返し荷重による疲労亀裂進展や応力腐食割れによる亀裂進展評価には、破壊力学パラメータである応力拡大係数Kが用いられる。応力拡大係数Kの値は亀裂の形状によって変化するため、形状に応じて応力拡大係数Kを精度良く評価することが重要である。
  • 本論文では、配管等の溶接部で発生することが報告されている高アスペクト比(長さよりも深さが大きい)表面亀裂に着目し、高アスペクト比の半楕円表面亀裂の応力拡大係数Kを精度良く評価するための近似式を考案した。本手法により、高アスペクト比の表面亀裂について、亀裂形状が応力拡大係数Kに与える影響を定量的に評価することができる。
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