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関西電力株式会社美浜発電所における非常用ディーゼル発電機の故障について報告を受けました

平成25年2月6日
原子力規制委員会

原子力規制委員会は、本日(6日)、関西電力株式会社から、美浜発電所第1号機の非常用ディーゼル発電機の故障について、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づく報告を受けました。

本事象の発生に伴う外部への放射性物質の影響はありません。

1.関西電力株式会社からの報告内容

美浜発電所第1号機において、2月5日、A-非常用ディーゼル発電機の負荷試験中、過給機付近から発煙し、CO2消火設備(煙感知)が作動したため、手動で運転を停止した。

2月5日、6日に、目視可能な範囲で点検した結果、過給機下部に複数の金属片を発見するとともに過給機出口のフランジが外れ開口部が確認された。また、ファイバースコープカメラにより過給機の内部を確認したところ、タービンロータの一部が損傷していることが確認された。このため、A-非常用ディーゼル発電機が所定の機能を果たさないものと判断した。

2.施設の安全性への影響

本事象は、A-非常用ディーゼル発電機に損傷を確認したものですが、他のディーゼル発電機は待機中であり、直ちにプラントの安全性に影響を与える事象ではありません。

また、モニタリングポストに有意な変動はなく、外部への放射性物質による影響、作業員の被ばくは確認されていません。

3.原子力規制委員会の対応

原子力規制委員会では、事業者から連絡があった以降、現地原子力保安検査官が現場の処置状況など事業者の対応を確認しています。

本件は、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき報告を受けたものです。今後、事業者が行う原因究明及び再発防止策について、厳格に確認していきます。

INESによる暫定評価

基準1
基準2
基準3
0-
評価レベル
0-

評価概要:
原子炉は停止中であり、他の非常用ディーゼル発電機が動作可能であることから、原子炉施設の安全に影響を与えない事象であり、INESレベル0-の「安全に影響を与えない事象」と評価。

※INES評価
INES(International Nuclear and Radiological Event Scale:国際原子力・放射線事象評価尺度)とは、原子力発電所等のトラブルについて、それが安全上どの程度のものかを表す国際共通指標。評価は3つの基準(基準1:人と環境、基準2:施設における放射線バリアと管理、基準3:深層防護)により行われ、最も高いレベルがそのトラブルの評価レベルとなる。評価レベルは、レベル0(安全上重要ではない事象)からレベル7(深刻な事故)まであり、原子力発電所では、レベル0のトラブルを「レベル0-(安全に影響を与えない事象)」と「レベル0+(安全に影響を与え得る事象)」に分類している。

本発表資料のお問い合わせ先

原子力規制庁

原子力防災課事故対処室

室長:古金谷 敏之

電話:03-3581-3352(代表)

03-5114-2121(夜間直通)

担当:津金、照井

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